この街には守るべき規則が事実上ひとつしかない。そしてそのひとつは、ほとんどすべての店の壁に貼ってある。
揚げた串
串カツは肉や野菜、海産物などを串に刺して揚げた料理だ 事実。新世界を代表する食べ物であり、第6話で見たジャンジャン横丁をはじめとする路地に専門店が密集している 事実。串カツの元祖として知られるだるま本店は1929年に開いた 事実。
規則の起源
この街で最も有名な規則 — ソースに二度づけしないこと — も、ここで始まった衛生文化であり、いまは新世界全体の共通ルールになっている 事実。原理は単純だ。多くの客が同じソース容器を共有するため、一度かじった串を再び浸けないのである 推定。ソースをもっと付けたければ、一緒に出るキャベツですくってかければよい 推定。
規則が文化になる過程
興味深いのはこの規則の来歴だ。一軒の店の衛生の習わしが街全体の共通ルールになり 事実、いまでは新世界を紹介するとき欠かせない象徴になった。第2話で見たこの街の逆説がここでも繰り返される — 上から計画したものではなく、店から始まったものが残って街のアイデンティティになった 推定。
食べる要領
実戦ではこうすればよい。数本ずつ注文して種類を増やし、ソースは最初の一度だけ浸け、足りなければキャベツを使う 推定。店ごとに衣とソースの配合が違うので、二、三軒を比べてみるのもこの街では自然なやり方だ 推定。夕方の時間帯は待ちが出る店が多い。